数多くの生徒を教えていても
ノートをうまく使っている子供をみたことがありません。
問題を解く時にいろいろ図や絵を書いたり・・
計算をするときに途中の式を書いたり・・
ふつうは、その残骸(?)が残っているはずなんですが
それが見あたらないのです。
宿題の答えあわせをして
間違っていると、消しゴムで消して
正解を書く子供もいました。
間違うことはイイコトだ
と教えられていないからです。
また
計算問題でのミスのしかたは千差万別です
途中式を書かない子
数字がキタナくて読みまちがえる子
一番大事なところを暗算でやってしまう子・・・
その痕跡が残っていれば、
対処のしかたを考えられます。
それが残っていないと、どう指導すれば良いのか
わからないのです
こういうことです。
プロスポーツの選手は必ず、自分の試合を
ビデオに撮って研究します
何故この球が打てなかったのか・・とか
そのためにはどのようなトレーニングをすればいいのか
・・とかです。
ミスター・ツカムは高校野球が好きで、
躍進したチームのことを研究します。
だいぶん前の話ですが、
2002年夏の高校野球・甲子園で
石川県代表の遊学館高校がベスト8に進みました
なにがスゴかったのかというと
創部たったの1年半、当然選手は1,2年生のみ
・・なのでした。
なぜでしょう?
それは監督の指導法がすばらしいのです
選手のプレーを録画して,
パソコンで解析して
欠点を指摘し、納得させてから
練習を行う・・のです。
自分の欠点がわからないまま
次々試合をして、なんの意味があるのでしょうか?
ノートもまったく同じようにつかいましょう
ミスする箇所をチェックして是正するために。
しっかり痕跡を残すようにしてください。
そうすれば、「どこがわからないか?」が
手に取るように分ります。
やみくもに学習時間を増やすのは
避けてください。
いたずらに、子供の意欲をそぐだけです。
お子さんには、ノートを好きなように
使わせてあげてくださいね!
「もったいない」とか
「まだ使える」とか言って
わずかな余白に書きこんでいる生徒もいました。
次にもっとも大切なこと。
計算力は重要すぎるほど重要です。
以下に、算数の得点力という公式を出します。
得点力=思考力×計算力です
かけ算であることに注意してください
いくら問題の解き方がわかっても
計算違いで得点ゼロ・・となります。
「思考力が抜群で80%あるけども、計算力が50%の生徒」と
「思考力は50%しかないけど、計算はいつもバッチリ100%」
どちらの生徒が得点力があるでしょうか?
0.8×0.5=0.4 40%に対し
0.5×1.0=0.5 で50%となり
思考力が少々劣っても、得点は勝ることになります。
だから、計算力は命なんです。
模試の結果分析などで、
「速さ」の正解率が40%・・とか出ますよね。
安易に「速さ」の講座を増やしたりしていませんか?
考え方はOKなのに、
計算力が足りないがため
得点できなかったのかもしれません。
そこの見極めをしっかりしてあげて下さい。